化粧下地とファンデーションの違いとは?正しい使い方でメイクを格上げ
メイクに欠かせない化粧下地とファンデーションですが、役割や使い方を理解していない人は多いです。この記事では、化粧下地とファンデーションの違いや役割、よくある質問について解説します。
記事を読めば、メイクの仕上がりが格段に良くなるコツを学べます。正しい使い方を身につけて、より美しい肌を作り、メイクの持ちもアップさせましょう。
化粧下地とファンデーションの違い
化粧下地とファンデーションは、それぞれ異なる役割を持つメイクアイテムです。目的、塗る順番、塗り方を正しく理解し、理想的なメイクを実現しましょう。
目的
化粧下地は肌の質感を整え、メイクの持ちを良くする目的があります。ファンデーションは肌の色ムラをカバーし、均一な肌色に整えるものです。
化粧下地の使用で、肌の表面が滑らかになり、ファンデーションを均一に塗れるため、キレイに仕上がります。化粧下地とファンデーションを正しい順番で使うことで自然で美しい肌の演出が可能です。
塗る順番
化粧下地はファンデーションの前に塗ります。化粧下地がファンデーションの密着度を高め、メイクを長持ちさせるからです。化粧をする全体の流れは以下のとおりです。
- スキンケア
- 日焼け止め
- 化粧下地
- コントロールカラー(必要な場合)
- コンシーラー
- ファンデーション
- フェイスパウダー(必要な場合)
肌の赤みやくすみが気になる方はコントロールカラーを使用し、肌色を補正しましょう。シミやクマはコンシーラーでカバーすることで、肌全体を均一に見せられます。
フェイスパウダーを使用すると、メイクを固定しテカリを防げます。お好みで使用しましょう。
塗り方
化粧下地とファンデーションの正しい塗り方を把握することで、美しい仕上がりを実現できます。
化粧下地は手やスポンジを使って、顔全体に薄く均等に塗りひろげましょう。毛穴が気になるところは、軽く押し込むようになじませるのがコツです。
化粧下地を塗った後に、ファンデーションを塗ります。顔の中心から外側へ向かって薄く伸ばします。手やスポンジを使うのが一般的ですが、ブラシを使うとプロの仕上がりに近づけるのでおすすめです。
目元や口元などの細かい部分は指を使えば、丁寧に塗れます。スポンジでは塗りにくい部分も、指を使えばカバー可能です。目元のくすみや口元の乾燥を防止に、指で優しくなじませましょう。
化粧下地やファンデーションを塗るときは、清潔な手やスポンジを使いましょう。雑菌が繁殖した道具では、肌に悪影響を及ぼすからです。
最後は軽くパッティングしてなじませると、メイクが肌に密着し、持ちが良くなります。余分な油分を取り除き、自然な仕上がりに整えましょう。
化粧下地の役割
化粧下地の役割を理解することは非常に重要です。化粧下地に期待できる効果は以下のとおりです。
- 紫外線対策
- メイク崩れ防止
- 肌色補正
- 毛穴のカバー
紫外線対策
紫外線から肌を守るために、化粧下地は重要です。紫外線は肌にダメージを与え、シミやそばかすの原因になるからです。化粧下地には、以下の紫外線カット効果があるものを選びましょう。
- SPF:UVB波を防止
- PA:UVA波を防止
高SPF・PA値の化粧下地は、強い紫外線から肌を守る効果が持続するため、安心して外出できます。紫外線対策を行うことで、シミやそばかすの予防になり、若々しい肌を保てます。紫外線による肌のダメージを防ぎ、健康的な肌を保ちましょう。
メイク崩れ防止
メイクの持ちを良くするには、化粧下地の使用が重要です。化粧下地はメイクが肌にしっかりと密着する成分が含まれ、メイク崩れを防止します。以下のポイントを守ることで、長時間メイクを保てます。
- 均一に塗る
- 余分な油分を除去
化粧下地を均一に伸ばして塗ることが大切です。ムラなく塗ることで、ファンデーションが均一になり、メイクの仕上がりが一段と良くなります。メイク前は、余分な油分を除去し、メイク崩れを防ぎましょう。
化粧下地にフェイスミストやフィニッシングパウダーを併用すると、メイクの持ちをさらにアップできます。
メイクの途中にフェイスミストを使用することで肌を保湿し、乾燥を防げます。乾燥によるファンデーションのひび割れ防止が可能です。フィニッシングパウダーで仕上げることで、メイクがしっかりと定着します。
肌色補正
肌のくすみや赤みが気になる方は、化粧下地で肌色を補正しましょう。肌色を補正することで、以下のような効果が期待できます。
- 肌のトーンを均一に整える
- 赤みやくすみをカバーできる
- 肌の透明感をアップできる
- 黄ぐすみ軽減できる
- 肌の明るさを調整できる
赤みが気になる場合はグリーン系の化粧下地が効果的です。グリーンは赤の補色なので、赤みを打ち消します。くすみが気になる場合は、パープル系の化粧下地がおすすめです。パープルは黄みを打ち消す効果があり、肌を明るく見せます。化粧下地を適切に選ぶことで、肌色を補正し、メイク全体の完成度を高められます。
毛穴のカバー
適切な化粧下地を選ぶことで、毛穴をカバーすることが可能です。毛穴を埋めることで、肌の表面を滑らかに整えられます。肌の表面が整うと、ファンデーションのノリが良くなり、均一な仕上がりを実現できます。
化粧下地の効果を得るには、適切な製品を選び、役割を知ることが大切です。使用方法を守り、理想的な肌を手に入れましょう。
ファンデーションの役割
ファンデーションは、美しいメイクの仕上がりに欠かせないアイテムです。役割は以下のとおり。
- 肌を均一に見せる
- 外部の刺激から肌を守る
- 肌色を明るく見せる
- さまざまな肌の質感を演出する
肌を均一に見せる
ファンデーションを使用すると、肌を均一に見せられます。以下の肌悩みをカバーできます。
- シミやそばかすを隠す
- ニキビ跡やクマをカバーする
- 色素沈着を隠す
ファンデーションを使用すると肌の色ムラを整えて、自然な仕上がりになります。肌を均一に見せて、全体的に明るく健康的な印象を与えましょう。
外部の刺激から肌を守る
ファンデーションは、日常生活でさらされる外部刺激から肌を守る役割があります。具体的な外部刺激は以下のとおりです。
- 環境汚染
- ホコリや汚れ
- 紫外線
- 乾燥や湿度の変化
- フリーラジカル
都会や工業地帯では、環境汚染により大気中に有害物質が含まれます。有害物質は肌の炎症やかゆみを引き起こし、ホコリや汚れが毛穴に詰まると、ニキビや肌荒れの原因になります。ファンデーションで、肌表面を保護し、有害物質やホコリ、汚れの付着を防ぎましょう。
紫外線は、肌にダメージを与える主な要因です。シミやそばかす、皮膚がんのリスクも高まります。ファンデーションは紫外線カット成分が含まれるため、紫外線からのダメージを軽減することが可能です。
季節の変わり目やエアコンの効いた室内など、湿度の変化が激しい環境では肌が乾燥します。ファンデーションの保湿成分により肌のバリア機能を強化して、乾燥を防ぐことが大切です。フリーラジカルは肌を老化させるため、抗酸化力の高い成分配合のファンデーションを使用し、健康な肌を保ちましょう。
ファンデーションは外部の刺激から肌を守り、肌の健康を維持するのに欠かせないアイテムです。
肌色を明るく見せる
肌色を明るく見せるには、肌の血色を良く見せる成分配合のファンデーションを選ぶことが重要です。血色が良くなると、自然と顔全体が明るく見えます。以下のような特徴を持つファンデーションを選びましょう。
- 光を反射させる成分
- トーンアップカラーの使用
- 保湿成分
- カバー力の高いもの
光を反射させる技術であるライトリフレクティング技術を使ったファンデーションの使用がおすすめです。光が反射して肌が明るく見えます。ピンクやパープル系のトーンアップカラーのファンデーションは、くすみを隠し透明感を引き出します。
保湿成分が多いファンデーションを使うと、肌が健康的に見え、透明感がアップ。高カバー力のファンデーションは、シミやクマを隠して、均一で明るい肌色を演出できます。肌色を明るく見せ、より若々しい印象を与えるために、ポイントを押さえてファンデーションを選びましょう。
さまざまな肌の質感を演出する
ファンデーションは、以下のようにさまざまな肌の質感を演出できます。
- マット感
- ツヤ感
- しっとり感
- ナチュラル感
- グロウ感
マットな質感にするには、余分な油分を吸収し、長時間のテカリ防止機能があるパウダーファンデーションが最適です。ツヤ感は、保湿成分が多く、肌に自然な光沢を与えるリキッド、もしくはクリームファンデーションで再現できます。
しっとりとした質感が欲しい場合は、しっとりタイプのファンデーションを選びましょう。肌に密着しやすく、乾燥を防止し、長時間しっとりした質感を保てます。ナチュラルな仕上がりは、肌に優しい成分が配合された、軽い付け心地のミネラルファンデーションで実現可能です。
グロウ感を出すには、華やかな印象を与えるラメやパール配合のファンデーションが最適です。ソフトフォーカス効果が欲しいときは光拡散成分が含まれたファンデーションが効果的。毛穴や小じわが目立たず、滑らかな肌感を演出できます。ファンデーションの種類を使いこなし、自分好みの質感を実現しましょう。
よくある質問
化粧下地とファンデーションのよくある質問についてまとめました。適切に使用できるよう理解を深めましょう。
化粧下地とファンデーションはどっちを先に使う?
化粧下地を先に使うことをおすすめします。化粧下地で毛穴や肌のキメを整え、後にファンデーションを重ねることで、より滑らかで均一な仕上がりが期待できます。
化粧下地なしでファンデーションを使っても大丈夫?
化粧下地なしでファンデーションを使っても大丈夫です。以下に挙げるデメリットも覚えておきましょう。
- 化粧の持ちが悪くなる
- 毛穴やくすみがカバーされない
- 紫外線対策が不十分
化粧下地はファンデーションの密着度を高めるので、つけていないと皮脂や汗でファンデーションが崩れやすくなります。夏場や汗をかく環境では化粧の持ちが悪くなるため、化粧下地を塗る対策が必要です。ファンデーションだけでは毛穴やくすみがカバーされず、メイクの仕上がりが悪くなります。
化粧下地には紫外線対策の機能があるので、使用しないと紫外線対策が不十分です。
化粧下地を使えば、メイクの仕上がりや持ちが格段に上がります。ファンデーションを使用するときは、化粧下地を使うのがおすすめです。
化粧下地とプライマーの違いは?
化粧下地とプライマーはメイクのベースで使われますが、目的や効果が異なるため、肌の状態や求める効果に応じて使い分けることが大切です。化粧下地は肌の色や質感を整え、プライマーは肌を滑らかにしメイクの持ちを良くします。
化粧下地は保湿や紫外線対策、肌色補正や毛穴のカバーができるため、肌色や質感が整います。プライマーはメイクを長く持たせることが可能です。シリコンベースの製品が多く、毛穴をカバーして肌を滑らかにします。肌が滑らかになると、ファンデーションやその他のメイクがより長持ちし、きれいに仕上がります。
混合肌の化粧下地の選び方は?
混合肌の人は、Tゾーン(額・鼻・顎)が油っぽく、Uゾーン(頬・目の下)の乾燥するという特徴があります。肌の部分ごとに異なるタイプの化粧下地を使いましょう。
Tゾーン(額・鼻・顎)は、油分を抑えるマットタイプの化粧下地を使います。Uゾーン(頬・目の下)はヒアルロン酸やセラミドなどが含まれる、保湿力の高い化粧下地が最適です。
以下の成分が含まれている化粧下地もおすすめです。
- テカリ防止成分
- 肌に優しい成分
- 紫外線対策になる成分
テカリ防止成分(シリカやベントナイト)が含まれた化粧下地は、余分な油分を吸収し、メイクの持ちを良くします。Tゾーンのテカリが気になる場合に使用しましょう。肌に優しい成分を選ぶことも重要です。
アルコールやパラベンなどの刺激の強い成分が含まれていない製品を選ぶと、肌トラブルを避けられます。紫外線対策の考慮も必要です。日焼け止め効果のある下地を使用すると、紫外線から肌を守りつつ、長時間美しいメイクをキープできます。SPFやPA値を確認して、自分の肌質に合った製品を選ぶと良いでしょう。
まとめ
化粧下地とファンデーションの正しい使い方を理解することで、メイクの仕上がりが大きく変わります。化粧下地は主に以下の役割があります。
- 紫外線対策
- メイク崩れ防止
- 肌色補正
- 毛穴のカバー
ファンデーションの役割は以下のとおりです。
- 肌を均一に見せる
- 外部の刺激から肌を守る
- 肌色を明るく見せる
- さまざまな肌の質感を演出する
塗るときは、必ず化粧下地を先に使いましょう。化粧下地を使用しなくてもファンデーションを使えますが、メイクの持ちや仕上がりに差が出るのでおすすめしません。正しくポイントを押さえて、理想的なメイクを実現しましょう。